日本初「住宅弱者」の一時住まいや雇用を民泊でサポート。百戦錬磨、サンセイランディック、あんどが共同事業開始へ

株式会社百戦錬磨(以下:百戦錬磨)は7月10日、株式会社サンセイランディック(以下:サンセイランディック)、株式会社あんど(以下:あんど)と共に日本初の取組みである「高齢者や障害を持っている方への住まいに関する生活支援のための共同事業」を千葉県船橋市より試験的に開始することを公表した

同事業は、自治体の許認可を持つ施設のみを提供する民泊予約サイト「STAY JAPAN」を運営する百戦錬磨が、賃貸物件のオーナーや不動産・管理会社向けの賃貸保証会社であるあんどと、不動産の仕入及び企画販売を行うサンセイランディックと連携して開拓した民泊物件を、緊急時における一時的な住まいの場として活用するとともに、障害を持つ方などの雇用創出として、民泊物件の日常的な管理・清掃およびシーツ交換などを作業として提供するものだ。

昨今、高齢者や障害を持っている方が賃貸住宅に入居を希望しても、オーナーや不動産会社など貸す側が様々なリスクを考え、受け入れを敬遠するケースがあるという。現在、65歳以上の人口は3,000万人を超えており、2042年には約3,900万人となることが予想される中、国は可能な限り住み慣れた地域で、自分らしい暮らしを人生の最期まで続けることができるよう、地域の包括的な支援・サービス提供体制「地域包括ケアシステム」の構築を推進しており、同事業はこれに賛同して行われる。「地域包括ケアシステム」の一環として高齢者・障害を持つ方など「住宅弱者」の一時的な住まいを「民泊」でサポートしていく。

あんどは、オーナーの不安を軽減するため、千葉県船橋市、保険会社や警備会社など多方面で支える仕組みを準備しており、サンセイランディックは、不動産における権利調整能力の活用や、不動産管理会社、物件オーナーよりも幅広く高齢者・障害を持つ方に賃貸可能な空き家物件を集め、住居に生活上障害となる箇所がないかなどの物件調査を行う。三社が連携することで、ケースによっては緊急性を伴うような住まい確保の課題を一気通貫でシステム化することが可能となる。

百戦錬磨は今年3月に世界一安心な公認民泊の街を目指すべく公益法人大阪観光局とオフィシャルパートナーシップを締結し、さらに5月には徳島県美馬市と民泊を活用し地方創生を推進する協定を締結するなど、地域の需要に沿う民泊の推進を進めている。今後は、同提携において全国への展開を視野に入れて地域密着型のネットワーク体制を構築していく見通しだ。

周辺住民とのトラブルが度々問題となる民泊だが、地元に愛着を持つ方の配慮が行き届いた管理により、そうした問題も解消することが期待される。

【参照リリース】民泊予約サイトSTAY JAPAN運営の百戦錬磨、サンセイランディック、あんどの三者共同事業を千葉県船橋市にて試験開始
【参照ページ】地域包括ケアシステム

(Livhubニュース編集部 平井 真理)

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