古民家の宿おすすめ5選。暮らしの記憶を受け継ぐ、サステナブルな冬の滞在

雪に包まれた五箇山の合掌造りの家々と冬の山

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太い梁を見上げ、障子越しのやわらかな光のなかで迎える冬の朝。古民家に泊まると、その家で長く続いてきた暮らしの気配に、自分の時間が静かに重なっていく。

古い家を壊さずに使い続けることは、その土地の木や土でできた建物を生かし、住まい方の知恵を次の世代へ手渡すことでもある。宿として旅人を迎えることで、家はもう一度、誰かの暮らしの舞台になる。

茨城の蔵の宿から房総の里山、奈良・生駒の一棟貸し、奄美の集落、沖縄の赤瓦の家まで、楽天トラベルで予約できる古民家の宿を5軒選んだ。選ぶときに見るのは、建物、食や手仕事・里山とのつながり、冬の寒さと行き方の3つの視点だ。それぞれの宿が何を受け継いでいるかが、冬の連休や年末年始の行き先を決める手がかりになる。

1. 古民家の宿を選ぶときに見る3つのポイント

古民家とは、伝統的な木造の工法で建てられた古い民家を指す。柱や梁、土壁、瓦といった素材は、その土地で手に入るもので組まれてきた。

そうした家を直しながら使い続ければ、解体で出る廃材も、建て替えに使う新しい資材も減らせる。古民家に泊まることは、資源を循環させ、その土地の住まい方を次へ手渡す営みに、旅人として加わることでもある。

1-1. 建物の成り立ちを見る(古民家か、古民家風か)

宿名に「古民家」とあっても、中身は宿によって違う。古い家をほぼそのまま生かした宿もあれば、水回りや内装に手を入れて今の暮らしに合わせた宿もある。新しく建てた建物で古民家の雰囲気を再現した「古民家風」の宿もある。

どれが良いという話ではない。暮らしの記憶そのものに触れたいなら、宿の紹介文に「本格」「蔵」「集落」といった言葉があるかが手がかりになる。快適さも大事にしたいなら、「モダン」「改修」といった言葉に目を向けるとよい。

1-2. 食や手仕事・里山とのつながりを見る

古民家は、その土地の気候やなりわいに合わせて建てられてきた家だ。だから建物だけを切り取って眺めるより、まわりの集落や里山とあわせて味わうほうが、受け継がれてきたものが見えやすい。

里山とは、集落の近くで人が手を入れながら使ってきた林や田畑、水辺のことだ。宿の紹介に、集落や文化、里山への言及があるかどうかで、その宿が建物の外の暮らしとどうつながろうとしているかが分かる。

地域の食や手仕事に触れられるかどうかは、プランの説明に表れることが多い。食事付きか素泊まりかもプランによって分かれる。地元の食を楽しみにしているなら、予約前に食事の内容まで読んでおくと、当日の過ごし方を組み立てやすい。

1-3. 冬の寒さと行き方を見る

伝統的な木造の家はすき間が多く、冬は冷えやすいことがある。改修で暖房を整えた宿もあれば、昔の造りを残している宿もある。冬に泊まるなら、客室の設備の案内を予約前に読んでおくと安心だ。

行き方も宿ごとに大きく違う。今回の5軒にも、バス停から歩いて1分の宿、チェックインとチェックアウトの時に駅から送迎のある宿、駅や空港から車で向かう宿がある。冬は日が短い。車を運転しない旅なら、最寄り駅から先の移動を先に決めておくと、落ち着いて宿に着ける。

2. 古民家の宿5軒の早見表

古い木造の屋根裏に放射状に組まれた梁と板張りの天井
施設名 エリア 特徴 おすすめな人
古民家の宿 庄や山口 茨城県茨城町(水戸駅から車で25分) 1日3組限定、全室離れの蔵の宿 少人数で静けさを味わいたい人
和心村ー古民家とグランピング と自然森山川海 千葉県富津市(上総湊駅から車で約15分) 房総の里山で、古民家とグランピングを掲げる宿 里山の自然や猫とのんびり過ごしたい人
古民家コテージ鹿音 奈良県生駒市(チェックイン・アウト時に近鉄生駒駅から送迎) 庭つきのモダン古民家を一棟貸切。6名まで一律同額 家族や友人のグループで泊まりたい人
伝泊 奄美 古民家<奄美大島> 鹿児島県奄美市(バス停「赤木名入口」から徒歩1分) 伝統的な建築と集落と文化を次の時代につなげる宿 島の集落の暮らしや文化に触れたい人
本格琉球古民家 赤瓦の宿 ぷからーさ 沖縄県今帰仁村(那覇空港から車で約1時間45分) 1日1組限定。沖縄の本格古民家を一棟貸切 琉球の伝統的な住まいを貸切で味わいたい人

特徴は、各宿が楽天トラベルに載せている紹介文とアクセスの案内(2026年10月時点)をもとにしている。設備や条件は宿によって異なるので、予約前に各宿の案内を確かめてほしい。

3. 関東から沖縄まで、暮らしの記憶を受け継ぐ古民家の宿

晩秋の山あいに建つ茅葺き屋根の古民家と木の小道

3-1. 古民家の宿 庄や山口(茨城県茨城町)

茨城県東茨城郡茨城町常井山神473にある宿。宿の案内では、水戸駅から車で25分、常磐自動車道・北関東自動車道の友部から車で15分の場所にある。大洗までは車で30分だ。

宿の紹介によると「1日3組様限定・全室離れの宿」で、「静寂に包まれる蔵の宿」をうたっている。蔵は、米や道具、家財を火や湿気から守るために建てられてきた建物だ。この宿が受け継いでいるのは、蔵という建物の形と、離れで静かに過ごす時間だといえる。

宿の紹介には「時を忘れる大人の隠れ家」ともある。にぎやかに過ごす旅より、少人数で静けさを味わう滞在に合いそうだ。一方、掲載されているアクセスは車での所要時間なので、車を使わない旅では水戸駅からの移動手段を先に考えておく必要がある。

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3-2. 和心村ー古民家とグランピング と自然森山川海(千葉県富津市)

千葉県富津市高溝14にある宿。宿の案内では、JR内房線の上総湊駅から車で約15分、館山自動車道の富津中央ICからも車で約15分。高速バスで来る場合は、浅間山バス停から車で約15分とされている。

宿の紹介によると「房総、富津の里山に立地する自由度抜群のグランピング」で、「猫と自然に触れ合いながらのんびり過ごせます」とある。宿名に古民家とグランピングが並ぶとおり、古い家の趣と、外で過ごす時間の両方を掲げる宿だ。

この宿が受け継いでいるのは、建物そのものより、里山という人と自然が近い環境だといえる。冬にグランピングを選ぶなら、外で過ごす時間が長くなる分、防寒の備えが欠かせない。公式サイトによると、客室の一つに築約200年の古民家「古民家母屋」があり、定員は1〜4名だ。古民家に泊まりたい人は、予約するプランの部屋が古民家母屋なのか、テントなどのグランピングなのかを見ておくと迷わない。宿の紹介にあるとおり猫と触れ合う場面があるので、猫アレルギーのある人には向いていない。

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3-3. 古民家コテージ鹿音(奈良県生駒市)

奈良県生駒市有里町309にある一棟貸しの宿。最寄り駅は近鉄生駒線の一分駅と南生駒駅だ。宿の案内では、チェックインとチェックアウトの時に近鉄生駒駅からの送迎があり、駐車場は各棟に2台分ある。

宿の紹介によると「庭つき快適モダン古民家一棟お庭貸切」で、料金は「6名まで一律同額」。「モダン古民家」という言い方からは、古民家を今の暮らしに合わせて使い続けようとする姿勢がうかがえる。

6名まで同額なので、家族や友人とまとまって泊まるほど1人あたりの負担は軽くなる。庭まで貸切にできるので、人目を気にせず過ごしたいグループに合う。一方、宿の紹介にあるとおり高台にあり、外階段が約20段ある。足腰に不安がある人や、大きな荷物を運ぶ旅では、この階段を念頭に置いておくとよい。

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3-4. 伝泊 奄美 古民家<奄美大島>(鹿児島県奄美市)

鹿児島県奄美市笠利町大字里50-2にある宿。宿の案内では、奄美空港から車かバスで向かう。最寄りのバス停「赤木名入口」からは徒歩1分だ。

宿の紹介によると、伝泊とは「伝統的・伝説的な建築と集落と文化」を次の時代につなげるための宿泊施設だという。受け継ごうとしているのは、一軒の家だけではない。家が建つ集落と、そこで育まれてきた文化までを含めて、次へ手渡そうとしている。

古民家に泊まることを、島の暮らしを知る入り口にしたい人に向いている。バス停から歩いてすぐなので、車を運転しない旅でも計画を立てやすい。奄美大島は本州に比べて冬もおだやかな気候で、寒さの厳しい土地の古民家とは違う冬の過ごし方ができる。ただし島へは飛行機などで渡る必要があり、移動にかかる時間と費用は本州の宿より大きくなりやすい。

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3-5. 本格琉球古民家 赤瓦の宿 ぷからーさ(沖縄県今帰仁村)

沖縄県国頭郡今帰仁村字今泊74-1にある宿。宿の案内では、那覇空港から沖縄自動車道を通って車で約1時間45分かかる。

宿の紹介によると「1日1組限定」で、「今では殆んど残っていない沖縄の本格古民家を一棟貸切り」できる。宿名にある赤瓦は、沖縄の伝統的な家を象徴する屋根だ。この宿が受け継いでいるのは、少なくなった琉球の住まいそのものといえる。

1日1組限定の一棟貸しなので、ほかの宿泊客と顔を合わせずに過ごしたい家族や少人数の旅に合う。一方、掲載されているアクセスは車だけで、空港からの道のりも長い。運転をしない人は、空港からの移動手段を先に決めておく必要がある。

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4. 冬の古民家旅の予約と回り方

木のテーブルでタブレットの地図画面を指で操作する手元

4-1. 楽天トラベルで予約する前に知っておきたい条件

ここで紹介した5軒は、いずれも楽天トラベルで予約できる。冬の予約で使えそうな仕組みもいくつか用意されている。

楽天スーパーDEALは、対象の限定プランで、税抜の宿泊料金の10〜40%分の楽天ポイントが還元される仕組みだ。対象はプラン名に「楽天スーパーDEAL」と入ったプランだけ。エントリーはいらないが、楽天IDでのログインが必要になる。航空券付きのプランや、キャンセル・連絡のない不泊は対象外で、ポイントはチェックアウトの翌日から10日以内に還元される予定だ。奄美や沖縄の宿を航空券とセットで予約すると、この還元は受けられない点に気をつけたい。

これとは別に、2026年10月29日10時から11月19日9時59分までをエントリー・予約の受付期間とする、期間限定のキャンペーンがある。エントリーしたうえで対象プランを予約すると40%還元になるもので、旅行の対象は2026年10月29日のチェックインから2027年2月28日のチェックアウトまで。年末年始や冬の連休の旅も含まれるが、受付は11月19日の朝で締め切られる。

毎月5と0のつく日からは、48時間限定で、ホテル・温泉宿が最大20%OFFになるクーポンが配られる。クーポンは獲得してから予約の時に使うもので、予約したあとに適用することはできない。クーポンを使った予約をキャンセルすると、そのクーポンを使い直せなくなる場合がある。

楽天ふるさと納税と組み合わせて、寄付金額の最大30%分の楽天トラベルのクーポンを受け取る方法もある。

どの仕組みを使う場合も、予約の前にキャンセルの条件は読んでおきたい。ポイントを使った予約をキャンセルすると、そのポイントが失効する場合もある。冬は天候で予定が変わることもあるので、条件を知っておくと安心だ。

4-2. 冬の回り方と、予約のタイミング

1日1組や3組に限っている宿は、そもそも泊まれる組数が少ない。年末年始や連休に泊まるなら、日程が決まった段階で空室を見ておくほうが、選べる日程を残しやすいと考えられる。

回り方は、宿までの足から逆算すると組み立てやすい。奄美の伝泊はバス、生駒の鹿音は駅からの送迎が使える。茨城の庄や山口、富津の和心村、今帰仁のぷからーさは、掲載されているアクセスが車での所要時間なので、レンタカーや駅からの移動手段まで含めて計画するとよい。冬は日の入りが早いので、明るいうちに宿に着く行程にすると、初めての土地でも落ち着いて過ごせる。

古民家に限らず、環境や地域への取り組みから宿を選びたいときは、全国のサステナブルな宿・ホテル(Livhub編集部おすすめ)が手がかりになる。ホテルや民泊にまつわる記事は民泊・ホテルにまとめている。

5. まとめ

古民家の宿を選ぶときは、建物の成り立ち、食や手仕事・里山とのつながり、冬の寒さと行き方の3つを見ておくと、自分に合う一軒が見つけやすくなる。

蔵の静けさを残す茨城の宿、里山に開かれた房総の宿、今の暮らしに合わせて住み継がれる生駒の家、集落と文化ごと次へつなぐ奄美の宿、少なくなった琉球の住まいを残す今帰仁の家。5軒が受け継いでいるものは、それぞれに違う。

泊まるだけで終わらせず、宿のまわりの集落や里山を歩いてみると、その家がなぜそこに建っているのかが少しずつ見えてくる。古い家と訪れる人がつながることで、暮らしの記憶はまた次の世代へ渡っていく。

まずは気になる1軒の紹介文を読み、冬の日程で空室とプランの内容を見てみてはどうだろう。

※この記事は、2026年10月時点の情報をもとに作成しています。最新の情報は各公式サイトをご確認ください。
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